用語集
熱処理にまつわる専門的な用語を、
わかりやすくまとめました。
熱処理
エスティエムで主に行う業務で、鋼に熱を加えて加工する作業の総称です。
種類としては主に、
- 焼鈍(やきなまし/しょうどん)
- 焼準(やきならし/しょうじゅん)
- 焼き入れ
- 焼き戻し
の4つに分類されます。それぞれを単独で行ったり、組み合わせて行ったりします。
エスティエムでは、「焼鈍」「焼きならし」を行います。
表面処理
ボンデ処理(リン酸亜鉛皮膜処理)
エスティエムの業務
焼鈍(やきなまし/しょうどん)
金属を加熱し保った後、ゆっくり冷やす作業のこと。
素材を柔らかくすることで、その後の工程となるプレス加工を行いやすくします。
焼準(やきならし/しょうじゅん)
金属を加熱し、炉から取り出し、静かな大気中で空中放冷します。
組織が均一化にすることで、その後の「加工」「削る」作業がしやすくなります。
ボンデライン(リン酸亜鉛皮膜)
薬品を使って金属を処理する作業のこと。
薬品によって膜を作ることで滑りが良くなり、その後の工程となるプレス加工が行いやすくなります。
例えるなら潤滑油のような役目。この作業を行わないと、プレス加工の金型自体が壊れてしまいます。
検査
金属の組織や硬さを計測でき、熱処理加工と一貫してできるほか、検査単体でも受け付けています。
焼入れ
最も基本的な金属の熱処理技術。高温状態で熱した鋼を、水や油などで急冷して冷やすこと。
外も中も固くする方法。
焼戻し
焼入れされた金属を、耐久性を上げるために再加熱する作業。
高温で戻すことを「調質」ともいう。